サイズ:165cm*105cm 1.7m2
ブルーアイズのような美しい青色の枠が印象的。落ち着いた色合いだけれど、退屈じゃない、色柄のバランスが絶妙なボシャラウィット。どんな一角にも似合いそうだけれど、透明感のある青がテーマのインテリアに合わせてみたいです。美しい透明の水色の花瓶とか、きれいな空が見える窓辺とか。
ボシャラウィットは、もともと、農家の女性たちが家で使うためのラグですから、色も柄もサイズも自由。その時々の用途に合わせて、手に入る素材に合わせて作るもの。このベルベル人の一家がどんな服装だったのか考えてしまいます。
ベルベル人の住居は、伝統的には日干し煉瓦で作られているので、床も壁も天井も、ベージュを少し濃くしたような優しい薄茶色です。
そこにこんな色合いのラグが敷かれている光景を想像すると素敵ですね・・・。
日本ではどんなインテリアの一部になるのでしょう?
ラグ一枚で、お部屋の雰囲気は大きく変わります。
他の種類のラグに比べるとお手軽価格のボシャラウィット。
気分に合わせて模様替えできるように数枚用意していただいても素敵です。
<<ボシャラウィットラグ>>
アラビア語で「ボ」はお父さん、「シャラウィット」は布きれの事。
モロッコの田舎の暮らしでは、何でもリサイクルすることが当たり前です。古着や古カーテンなど、もう使わなくなった布ものは、丁寧に色分けして、こんなラグに生まれ変わります。自宅にある古布だけだと足りない場合や、好みの色が無かった場合は、スーク(市場)で色別に売られている古布を買ってきて、このラグを織ります。(でも、自宅の古布は古布で、スークに売りに行くので、物々交換の様ですが)
<<ボシャラウィットラグの特徴>>
縦糸は普通コットンを太くよったものを使います。 そこに裂き布の横糸を通し、布を結びつけて行きます。 織り機もリサイクルのものを使って作る事が多いので、サイズはバラバラです。デザインはすべて織り手の頭の中から生まれたもの。 色は、彼女の家族が着ていた服の色。 最近ではボシャラウィットが人気なので、売るために作られた新しいボシャラウィットもありますが、やはり魅力的なのは家族の古着などを使い家族で使うために作られたボシャラウィット。色合いや柄の個性、丁寧さが違います。
ディアモロッコでは基本的に古いボシャラウィットのみを取り扱っています。
<<お家で洗えます>>
ボシャラウィットは、古布で作られています。 ラグになる前に、何度も何度も洗われて、既に落ちる色は落ち、縮んでいるので、これから色落ちする事も縮む事もありません。
お天気の良い日に浴槽にぬるま湯を張り、手洗い様洗剤を適量加え、後はざぶざぶ押し洗い。
小さいものは洗濯機の手洗いコースでも洗えますが、糸くずが大量に出るので、洗濯機の種類に寄っては難しいかもしれません。
良くすすいだ後は、平らなところに干して下さい。
ベランダの柵などでも大丈夫ですが、水がぼたぼた垂れるのでご注意を。 しっかり乾かして下さい。
<<ボシャラウィットのものがたり>>
“アップサイクル”という言葉をご存知ですか? “リサイクル”は古いものを単に再利用する事ですが、アップサイクルは古いものを使ってオリジナルの上を行く、更に魅力的なものをクリエイトするという考え方です。
考えてみたら、古布、古い木、様々なふるい素材は、新しいものよりも上質だったり、時間を経ていい色になっていたり、柔らかさを増していたり、新しいものよりも魅力的な事が多いです。
それらの素材を使って、今の暮らしに合う更に魅力的なものを作ってしまおうと言うのがアップサイクル。 モロッコでは昔から古いものを再利用するのが得意です。古タイヤを使ったバケツ、再利用の缶詰を使った額縁など色々ありますが、私が個人的に一番魅力的だと思うのがボシャラウィットラグ。 一枚一枚異なるラグをじっくり見ていると、ラグごとに織り手家族の好みや生活が想像でき、この人は水玉が好きなのだなあとか、キラキラ派手な色合いが多いから若い女性が多い家族なのかなあなど、想像が膨らみます。
モロッコの田舎の(おそらく)女性達がまとっていた布がラグになり、巡り巡って日本のどこかのお家を飾る事になる。 一枚のラグにも沢山の物語がありそうです。 世界に一枚しか無いボシャラウィットとの素敵な出会いがあります様に。